2016年05月10日

「地震についての本当の事とその心構え」について

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熊本地震に関しては、ゴールデンウィーク中も余震が続き、雨の影響で土砂崩れが起こるなど、まだまだ予断を許さない状況です。

一日も早く、安心できる状況に落ち着いてくれる事を願うばかりです。

 

今回の地震については、以前にもザックリとした地震発生のメカニズムとして「教科書ベース」の内容を書きましたが、今回はもう少し詳しくこの地震の個別的状況と、それを踏まえて私達が心掛けておくべき事(生徒に話したい事)について書いてみたいと思います。

 

まず、今回の地震は活断層型地震(断層がずれることで起こる地震)である事、そして日本列島には、複数のプレートがぶつかり合い押し合って出来ている、無数の「断層帯」があるという事を意識しなければなりません。

 

この断層帯が地震に関してどんな役割をするのか、1つの例を出したいと思います。

 

今、ここに少し太めの木の枝があったとします。

これを二つに折ろうとする時、ただその両側をつかんで、曲げ折ろうとしてもなかなか折れません。

しかし、枝の一か所に斧などで亀裂を入れておくと、そこから枝は二つに折れます。

 

この亀裂の役割を果たしているのが断層帯であり、一回目に大きく2つに折れる、これが本震です。

 

折れて二本になった枝を更に二つに分ける時は、先に掛かっていた力の大部分が解放されている事と、枝自体が小さくなっている事で、一回目の割れ(地震)よりも規模は小さくなります。これが余震です。

ですから、本震より余震は(殆どの場合)必ず小さくなります。

 

・・・但し、同じ枝、すなわち、「同じ断層帯上のものなら」です。

 

さっきとは別の枝を持ってきて同じ事をすれば、やはり同じ事が起こって、今度はその枝が折れる事によるその枝の(断層帯の)「本震」が当然起きるわけです。

 

今回、初めにその破壊が起こったのは、日奈久(ひなぐ)断層帯でこれが震度7を記録しました。

その後、日奈久断層帯上での地震は余震になるので規模は小さくなるのですが、次に日奈久断層帯に並行する布田川(ふたがわ)断層帯で破壊が起きたのです。こちらの方がマグにチュードが大きかった結果として、「熊本地震」としてはこちらを本震とし、先の地震を余震とするという、少し分かり難い事になりましたね。

 

今になって思えば、最初の地震が起きた時、気象庁等専門家の方々が、その後は余震だと決めつけずに、別の断層破壊(ずれ)が起こる可能性もあるとして警戒を呼びかければ、2回目の(本震の)人的被害は減らせたのかも知れません(結果論に聞こえますが、それは分かっていた筈なんです汗)。

 

そして、同じような断層帯は日本列島上に無数にあるのです。

現在は断層帯のすべてが分かっているわけではないので、当然、未知の断層帯も存在している筈です。

 

つまり、「いつ、どこで」地震が起こっても不思議ではないというのが「本当の事」なのです。

「地震予知」というのは「現在は不可能」だというのが「本当の事」です。

 

首都直下型地震、東南海地震の危険性が言われて以来、起こると予知された地震以外の地震が起きています。

実際は東南海よりも、例えば、山陰地方での地震の方が多かったりもしており、予知は全てはずれているのが現実です(今回の熊本地域も、東南海地方での地震発生確率が84%に対して、46%でした)。

 

 

現段階で「どこが起きやすい」という発表は、「その他の地域は安全」という勘違いを生むという点から、むしろ危険であると、東京大学のロバート・ゲラー教授(地震学の第一人者)等も指摘されています。

「現在、地震予知は不可能である」という事は地震の学会では常識(ゲラー博士)なのだそうです(!!

 

…それでも、各地における地震発生の可能性を専門家が発表するのは、別の(政治経済的)理由があっての事です…。

 

私達は、「いつでも、どこにでも、地震が起きる可能性は平等にある」という認識を持って、日々暮らす事が必要です。

それに備えるには何をすべきか、日頃から皆で話し合い、心構えを持つ事が自分の命を守る事になります。

その事は、生徒にしっかり話しておきたいと思います。

 

 

〜〜前回のクイズの答え〜〜

 

 

この問題は、実はとっても難しい事なんですが、厳密さを犠牲にして、ものすっごーく簡単に言ってしまいます。

 

電磁石のように、くるくると巻いたコイル状の導線に電流が流れると、そこには磁気が発生しますね。

(コイルにしなくても磁気は発生します)

 

原子の中の電子も、あたかもクルクルと回っているような感じで、磁気を発生しています。

通常、原子の中の電子の位置関係は、原子に近い方から順番に埋まるように決まっていて、その時、丁度、反対方向の磁気が打ち消し合うように電子は埋まっていきます。

 

この時、側に磁石を持ってきても、影響は出ません(くっつきません)

 

ところが、中には(鉄など)、原子の中の電子の位置関係が、少し変わっているものがあります。

原子に近い方から順番に埋まるべきところを、途中の座席を空席にして、違うところに電子が位置してしまう原子があるのです。

そうすると、打ち消し合う筈の磁気がその位置では打ち消し合わされずに残り、原子全体としても、偏った磁気を持つことになります。

 

それでも、普通は、そんな原子が複数集まっていますから、物体全体としては磁気を帯びたようには見えませんが、磁石を近づけると、原子11個の磁気が同じ方向に揃ってしまい、まるで全体として磁石になったようになるのです。

 

このような物質は、磁石にくっつきます。

 

 

〜〜今回のクイズ〜〜

 

今回は、防災の面から私達が注意すべき事を書きました。

 

今回の熊本地震では、地震で地盤が緩んだところに雨が降り、土砂崩れも発生していますね。

 

ある地域の自然災害に関する危険度を示すのに、例えば「土砂災害警戒区域」や「土砂災害特別警戒区域」等の指定があります。

こういう指定をすることで、その地域に住む人の自然災害への注意を喚起し、日頃の防災意識を高めるというのは、良い事だと、普通は、思いますよね。

 

しかし、その一方で、こういった指定は、ある問題(障害)の為に、思うようにはできないという一面も抱えています。

 

さて、その問題(障害)とは、何でしょうか?

 

これが今回のクイズです。

 

(H.G)

 

posted by bunbu at 15:00 | Comment(0) | 文武塾より
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