2016年03月10日

「錯誤するよう伝える事と意図的に伝えない事」について

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今、期末試験真っ最中の生徒がいて、通常の授業が無くても塾に来て自習したり、時に質問してくれたりします。私達講師も授業の空いた時間にできる限り対応しています。

 

数学や物理、化学等、理系の科目は、「原理」を理解しなければなりませんから、何とか「納得」してくれるように説明をしますが、その一方で世界史などは、歴史の流れを大きくい掴んで、「覚える(暗記する?)」事が必要な科目ですね。

それでも、出来事だけが列記されている教科書は面白さが乏しいので笑、苦労する生徒も多く、そんな時は少しでも頭に入り易いように、その時の周辺情報や経緯を話したりしています。

 

そんな中、世界史の教科書にこういう記載を見つけました。

有名なフランスの「人権宣言(人間および市民の権利の宣言)」に関する記述です。

〜〜

「この宣言(人権宣言)は、すべての人間の自由・平等、主権在民、言論の自由、私有財産の不可侵など、近代市民社会の原理を主張するものであった。」

〜〜

これを読むと、何かこの時、フランスで人間の平等について画期的な宣言がなされたかのように読めます。

確かにそれまで王侯貴族など、一部の特権階級による封建的な支配から、一般民衆が解放されるという宣言として、当時は画期的なものだったかも知れません。

 

しかし、この時の「人間、市民」とは、今でいう人間、市民とは意味が違います。

この宣言で言われている「人間」とは、当時の市民権を持つ白人男性だけの事を指します。女性はこの権利の対象でなく、有色人種や奴隷に至っては、人ではないとされていました。

因みに、この宣言に女性を含むよう書き替えた冊子を配布した女性は処刑されています。

フランスで女性が参政権を得たのはそれから150年も経った1945年で、日本と同じ年です。

この事は大変重要なことです。この説明が無いと、この宣言の持つ意味を誤解しかねません。

 

この記載を読み、もしやと思って国際連盟の頁を見てみると、案の定「あるべき記載」がありませんでした。

それは「人種差別撤廃提案」です。

 

国際連盟は、第一次世界大戦後にできた国際機関で、当初日本は、常任理事国でした。

1919年、国際連盟委員会という国際会議の席で、大日本帝国代表の牧野伸顕は、「人種差別撤廃提案」をしています(ご存知でしたか?)。

世界から人種差別をなくすという内容を連盟の条文に盛り込もうと提案したのです。

当時、有色人種の国のほとんどが白人の国の植民地となって虐げられていました。

植民地における有色人種(アジア、アフリカ人)は、白人の奴隷として扱われ、人間とは思われていなかったのです。

この当時、有色人種で独立国だったのは、日本、中国、シャム(タイ)、エチオピアくらいでした。

今からホンの100年前まで、世界はそういうものであった事を、子供たちは知っておかなければなりません。

 

白人による植民地化の正当性の根拠は、「現地の住民(即ち有色人種)は、白人より人間として劣っているから、白人は彼らの国を植民地にして良い」というものです・・・そんな、まさかとお思いでしょうが、これは本当です・・・ですからこの「人種差別撤廃提案」は、植民地の根拠を失わせる事にもなります。

この国際会議に出席していた有色人種の国は大日本帝国だけですから、他国からの反対必至で、ある意味非常に危険なことでもありました。

それでも大日本帝国代表団は各国に粘り強く説得を続け、この件は、世界で大きな反響を呼んでいます。

人種差別に苦しむ団体から賛辞が送られてもいます。

 

代表の牧野は

「人種・宗教の怨恨が戦争の原因となっており、恒久平和を実現する為にはこの提案が必要である」

と訴えました。

これは、本当に素晴らしく、正に画期的な提案だと、私は思うのですが、皆さんはどうお思いになりますか?

 

結局はイギリス等からの強い反対にあい、この条文を盛り込むことはできませんでしたが、国際会議で、人種差別撤廃を明確に主張したのは、大日本帝国が世界で初めてなのです。

 

この事実は、当時の世界にあって、日本がどういう国だったかを知る為にも、子供たちは絶対に知っておくべき事だと思います。

 

このように、誤解を招く表記や、抜け落ちている歴史が、世界史でも日本史でも、それを何か面白味の無いものにしてしまっている気がします汗汗

 

〜〜前回のクイズの答え〜〜

 

以下、ウィキペディアからの引用です汗

 

ファーレンハイト度の支持者は、これはファーレンハイト度が利用者にとって親しみやすいからだと主張している。地球上の居住可能地域の大部分で気温変化は0 °Fから100 °Fの範囲に収まる。

·         10度台 - 厚い霜が降りる。即座に凍え死ぬ寒さ。

·         20度台 - 薄い霜が降りる。

·         30度台 - 寒い。氷点に近い。極寒。

·         40度台 - 寒い。厚い衣服が必要。

·         50度台 - 涼しい。適度な厚さの衣服で十分。運動には適温。

·         60度台 - 暖かい。薄手の衣服が必要。

·         70度台 - 適度に暑い。夏服が必要。

·         80度台 - 暑いが耐えられる。少なめの衣服。猛烈な暑気。

·         90度台 - とても暑い。過熱に対する予防措置が必要。

·         100度台〜 - 危険なほど暑い。生存には危険な酷暑。

またファーレンハイト度での人間の平熱が98.6度であることはよく知られていて、体温がカ氏100度以上になると治療が必要とされるなど、ファーレンハイト度は生活感覚に直結した温度目盛であると主張している。

別の例では、ファーレンハイト度の刻み(1ファーレンハイト度の違い)は人間の温度感覚に適合しているとも考えられる。例えば、日本産の自動車エアコンの設定温度は日本仕様では0.5 °C刻みが多いが、同じ車種でもアメリカ仕様は1ファーレンハイト度刻みで小数を使わない。

〜〜ココマデ

 

〜〜今回のクイズ〜〜

 

日本は、人種差別撤廃に関して、国際連盟では認められなかったものの、もう一度、ある国際会議で宣言しています。

 

さて、それは、どういう場での事でしょうか?

 

これが今回のクイズです。

 

(H.G)

 

posted by bunbu at 13:37 | Comment(0) | 文武塾より
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