2016年02月15日

「主語と述語」について

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今の時期、受験生は入試本番、在校生は学期末試験直前ということで、塾はどこでも賑やかになります。

皆の健闘を祈りつつ毎日学習しています。

 

ある塾生の高校では、政治経済のテスト範囲が「国民の経済について」です。

 

高校の学習内容が、(私の立場で言うのは多少憚られますが汗)工学関連以外の職業のどの場面で使うのか考えてしまうような数学の微分積分や、そこまで知ってどうするというくらい細かい地理歴史、ネイティブも知らないレベルの英文法等、誰もが勉強するのに、実社会では学んだことの恩恵(?)をなかなか感じる事が出来ないものがある中で、政治経済は、バッチリ実生活に密着したものですね。ニュースの言葉が分かるようになり、解説者の話も見えてきます。

日本の社会・経済について高校生なりの考えを持てるようにもなる…筈です汗

 

そんな中、

「今、国の借金は膨大で、このままでいると国が破綻してしまうんでしょ?先生たちのツケを僕たちに回さないで下さい!!(怒)」と言う生徒がいました。

 

オイオイ、自分の意見をもつのは立派ではあるけれど(いや、これはTVの受け売りでしょう笑)、もう少しちゃんと「国語」を勉強した方が良いですね…。

 

まず、文章は主語と述語が曖昧ではいけません笑

 

この文の主語述語(目的語)を整理しましょう笑。

「国の借金」とは「誰」が、「誰」にしている借金なのでしょうか?

 

ここで言う「国の借金」とは、政府が発行した国債の発行残高及びその利息ですね。日本国債は殆どが年金や貯金、保険等、資産の運用と言う形で日本国内に保有されています。年金を社会保険料として払っているのも、国債を買う銀行にお金を預けているのも、保険会社に保険料を払っているのも私達国民ですから、国民が政府に「また貸し」しているわけです。

つまり、「国の借金」とは、「政府」が、「日本国民」にしている(殆どを)借金です。

国民は「貸主」です。

何か、政府の借金を国民の借金のように言うのは国語的におかしな(誤解を招く)表現です。

 

次に、財政破綻の意味もちゃんと調べましょう笑。

 

財政破綻とは、「一般に、国債などの債権デフォルトが確定する時点をいう。」(はてなキーワードより)

???ちょっと分かり難いですね汗 簡単に言うと政府が国債の形で発行した借用証書の期限が来ても借金を返す事が出来ない状態です。

例えば、最近ではギリシャが危なかったわけですが、この時はユーロを借りる為に発行した「ユーロ建て」の国債を返す為のユーロがギリシャ国内になかった為、返済ができない状態に陥ったという事です。

 

では日本国債は…?日本国債は「円建て」です。そして、円の発行は日銀がします。(はっ?!…)

つまり日銀がお金を刷れば、いくらでも円は作る事ができます(極端な話ですが)。

円を作って返せば良いわけです(実際は国債を買い取ることです)から、返せないという意味が不明です。

「自国通貨建て」の国債ではデフォルト(返済できない事)は起きないのです(無政府状態に陥るような事が無ければ)。

実際、国債の利息はこれまで一回も政府から「お金として」返された事はなく、国債利息支払い分は毎年ソックリ日銀から借り続けています。

ギリシャの場合は、ユーロを自国で作る事ができない為に、デフォルトしかけたわけですね。

 

(日銀が国債を買うと、出回るお金が急増しハイパーインフレになるという議論がありましたが、このところ実際日銀は国債を買いまくっていて、その結果を見ても分かるようにハイパーどころか、インフレ率は0%です。この議論は雲散霧消してしまいました。需要が無ければインフレにならないという経済の基本ですね笑)

 

次に「ツケを回す」ですが…

以前にも書きましたが、現在の通貨は信用創造によって作られています。この仕組みでは、お金は発行し続けなければなりません。お金を発行するとは、借金が増える事と一緒です。その借金分の裏返しが国民の資産になっているのですから。

もし政府の「ツケ」が無くなったら、それと同時に資産も無くなるという事です。

 

曖昧さをなくし、きちんと整理して物事を考えられるよう、これからも意識して学習指導していかなければいけないなと、改めて思った次第です汗

 

 

〜前回のクイズの答え〜

 

秦の始皇帝に頼まれて(?)日本に来たのは、「徐福」という人です。

 

不老不死の薬が日本にあるからと始皇帝に話し、男女3000人を連れて日本に来たと、史記に記述があるそうです。

しかし、結局、日本に来たきり、中国にもどることはなかったそうです汗

 

 

〜今回のクイズ〜

 

今回、日銀が国債を買い取っても、ハイパーインフレは起きていない事を話しましたが、日本でも、過去には、ハイパーインフレが起こった事があります。

 

ハイパーインフレとは、物価上昇率が10000%にもなるようなものですが、日本のそれは、いつ、どんな状況で起こったのでしょうか?

 

これが今回のクイズです。

 

H.G

 

posted by bunbu at 15:19 | Comment(0) | 文武塾より
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